Report

2004.06.04 TM NETWORK DOUBLE-DECADE TOUR "NETWORK™" 大阪国際会議場メインホール

2004年6月4日金曜日。
そう平日。働いている方は同じかと思いますが、当日急な仕事やトラブルが起きないことを祈りつつ出勤し、定時を過ぎると逃げるようにそそくさと退社。
会場のグランキューブは会社から歩いて15分程度。時たま駆け足になりならが、会場に向かいました。

会場に着くと先に来ているはずのにーなちんに連絡して合流。Fanks仲間のボヤッキー兄さん、麻生姉さんと合流。お二人は喫茶店で腹ごしらえ中でした。しかもプリンにパフェ(笑)
お二人と話していると初めて会うめがねさんがやってきました。いつも一緒になるsintaさんは体調崩して欠席でした。残念です。
実を言うと前日ボヤッキー兄さんがsintaさんのチケットを無駄にはするまいとYahooに出品してまして。この時ボヤッキー兄さんとにーなちん、そし て埼玉のしばに私(りんご)でチャットしてました。オークションの実況中継を受けながらFANKS談義。待ちきれない私はチャットでTMの曲歌ってました (爆)
結局私は仕事あるので途中で寝てしまいましたが、チケットの買い手も見つかり大団円だったそうです。

お二人に合流後私は近くのベンチに腰かけて腹ごしらえ。そしてすぐパンフを買いに5階へ。
そうグランキューブのメイン会場は5階なのです。途中、「飛び跳ね禁止の注意書き」を見かけましたが、「誰が守るねん!」と突っ込みながら会場へ。 そう、5階なので皆飛び跳ねると会場が揺れるらしい(笑)
グッズ売り場の近くでにーなちんが待ち合わせしていたWONG・TURNERさんともお会いできました。あまり時間もなかったので、挨拶もそこそこに席に移動。

ステージ上には「NETWORK」と描かれた垂れ幕がかかっていました。垂れ幕はメッシュのようになっていて、奥のステージが見えていました。
ステージ中央のせり上がった部分にはシンセやミキシングコンソール、その前にはでっかいディスプレイ、ステージの左右にも同じディスプレイ。ステージ奥には映像を映し出すためのスクリーンが設置されていました。

■ オープニング

鐘の音が鳴り出しました。否応なくCarolを思い起こさせる鐘の音が。そして会場の照明が落とされ響きだしたのは・・・・

■ 1曲目 『TIME TO COUNT DOWN』

ステージのスクリーンに映像が流れ出し、響きだしたのはTIME TO COUNT DOWN。アレンジは「LABO MIX」 。ほぼアルバムどおり。
スクリーンには5:00位からカウントダウンされる時間と、過去のPVやCGの映像が流れだしました。横アリのライブのオープニング映像は単にPVをつな ぎ合わせただけの映像でしたが、今回は様々な映像がフェードイン、フェードアウトしかなりかっこよく仕上がっていました。
そしてライブに向けてカウントダウンされる時間。カウントが進むにつれ期待が膨らんでいきます。そして幕の向こうで定位置に付くメンバーの影。進むカウント。そして・・・。
カウントがゼロになると同時に幕が落とされウツの声が会場に響き渡りました。 会場は歓声につつまれライブに突入。
ウツは黒い帽子かぶっていました。

■ 2曲目 『SCLEEN OF LIFE』

い きなり横アリとはアレンジ違いました。葛Gの生ギターが会場に響き渡りました。ここでまた大きな歓声。この曲のギターのパートはすべて葛Gの生ギターに なっていました。さすがですね。小室さんのサウンドを理解し、トランスも理解した葛Gならではギター。すっごいかっこよかったです。マジでしびれました。
ウツの声も澄んでいて良い感じでした。そして横アリの時はよく分らなかった「ぶん・・・・」ですが、生「ぶん」入っていました。もう何度も何度も。ここだけはどうしてもにやけてしまいました。
曲自体は葛Gの生ギターもあり、アレンジも少し変わり、トランスとは少し離れたかなと感じました。ライブならではの生演奏とトランスの融合っていう感じかな。

■ 3曲目 『RHYTHM RED BEAT BLACK』

この曲も横アリとはかなり違った印象を受けました。不思議と生演奏っぽさを感じたように思います。この曲だけではなく今回のライブ全般に言えることですが、ほとんどのパートは打ち込みのはずなのに不思議と感じる生っぽさと臨場感。これも小室マジック?(死語)
It's called "RED". It's called "BLACK".の部分で会場に一体感が出てきました。

■ 4曲目 『KISS YOU』

ト ランシーバーで会話する小室さんの声と共に「KISS YOU」突入。アレンジはオリジナルっぽさを少し残しつつ、全然音色が違っていました。このあたりになると会場の熱気もあがってきていて、私も例に漏れず 興奮していて、このあたりの事はよく思い出せません。この曲も会場との掛け合いがいいですね。盛り上がります。

ここでウツのMC「20周年のTM NETWORKです。大阪は久しぶりですね。 元気でしたか。」
会場が歓声で答えると、ウツが「 葛城哲哉も元気です。」って(笑)。
葛Gは「なんで俺やねん!」って反応していました。
ウツ「懐かしい曲から新しい曲まで用意していますので楽しんでください。」
はーい。足腰立たなくなるまで暴れて帰りま~す(爆)

■ 5曲目 『All-right All-night』

横アリではなかった曲。
葛Gのギターと共に「All-right All-night」に突入。ベースやドラムのリズムなど原曲の匂いを残しつつ今回のライブ用にアレンジされていました。私はベースの音がよく聞こえるなと感じました。ブレイクする所など原曲どおりありました。
やはり会場とステージの掛け合いは楽しいですね。一気に盛り上がります。

■ 6曲目 『COME ON EVERYBODY』

この曲も横アリではなかった曲。音はトランスというよりテクノ系の音でした。中には原曲の音のまんま?っていう感じの音もありましたね。
この曲の間奏の時に木根さんがステージの前に出てきました。そしてPVと同じようにギターを弾きながら前に出てきてくるっと向きを変えました。この動きに気づいた人は歓喜の声を上げていました。拍手喝采!
ステージ上のスクリーンには過去のPV映像が流れていましたのでその瞬間だけ過去と現在が重なっり不思議な感じがしました。

ここでウツのMC「ここで懐かしい曲を」
だから今までの曲も十分なつかしいって!

■ 7曲目 『FOOL ON THE PLANET』

ここで木根さんの名曲「FOOL ON THE PLANET」。勇気付けられるメロディに歌詞。「新・電気仕掛けの預言者-新世紀編-」かかれていましたが横アリで「TELEPHONE LINE」やったらその後のツアーでは「FOOL ON THE PLANET」ってことだったらしいです。
この曲やっぱり生で聴くと良いですね。この時ステージ上は満天の星空のイルミネーション。きれいでした。
ひょっとしたらこの星空はTMの3人から故鬼塚さんに送られたものかもしれませんね。(詳しくは「新・電気仕掛けの預言者-新世紀編-」を参照してください。)

曲が終わると木根さんのギターソロ。なかなか見れない光景に客席からは大歓声!
その時「ビーン」という大音量と共にギターの弦がきれましたが、かまわず演奏続行。そして見事最後まで演奏しました。その後すぐ小室さんのピアノソロ。メ ロディーは「10YEARS AFTER」だったように思います。そして演奏終了。時間は短かったけどソロが聞けて嬉しかったです。

そしてこの時、木根さんと小室さんがアイコンタクトとってました。
私にはこんな会話していたように見えました。あくまでも想像です。想像。
木根「ギターの弦切れちゃったよ。」
小室「うん切れちゃったね。」
木根「ちょっと次の曲始めるの待ってくれない。ギター交換したいんだけど。」
小室「うん。いいよ。」
ポチッ。(ボタン押す音)
次の曲が流れ出す。
木根「・・・・・・・・・・オイ!」

■ 8曲目 『10YEARS AFTER』

木根さんのギターの弦が切れたまま曲に突入。画面には同曲のPVが流れ出します。この曲のPVちゃんと映像化してくれないかなぁ・・・ゆっくり見てみたい。
曲ので途中スタッフが新しいギターもって来ました。
10周年には欠かせない曲ですね。10年前は「終了」のショックで呆然としていましたが今回は新しいTMがみれて嬉しいです。

■MC

ここで長い長いMCに突入。3人の掛け合いが楽しそうで、見ている私たちもかなり楽しめました。内容はだいたい次のようなものでした。記憶があいまいなので間違っている部分があるかもしれません。あしからず。

先ずは木根さんのギターの弦が切れた話。
木根さんの見せ場で運悪くギターの弦が切れた。そういえば昔も運が悪いことがあったねとウツ。
ウツと木根さんがレコーディングのときにソファーに腰掛けたら上からスピーカーが落ちてきた。ウツのほうではなく木根さんのほうに。
確か「telephone line」のギターの収録のときだったそうです。
そしてデビュー当時ライブの終了のときに木根さんの頭に照明が落ちてきた話。
照明といっても照明そのものではなく光に色をつけるためのセロファンを張った板(?)。ステージから光の中に消えていく時に頭に直撃。その後ステージ奥で頭抱えてうずくまっていたそうです。
そして話題は小室さんへ。
昨日の大阪1日目の打ち上げの話。なんとすかいらーくを貸しきったそうです。客席は大爆笑。TMらしいですね。食べたものはやっぱりハンバーグ。しかも卵が乗っているやつ。葛Gだけうどん食べてたそうです。皆から突っ込まれてました。(笑)
そして今日は観客が黄色いねと言う話題
この日は女性のお客さん多かったので、歓声が黄色い!小室さんは素直に喜んでいました。あの年になっても嬉しいそうです(笑)。
で、話題は葛Gに。葛Gはあまり黄色い声援に慣れていない。昔から葛Gへの声援は野太い声だったそうな。でも、TMで黄色い声援に目覚めたそうです。
自分自身のことを話し出す葛Gに小室さんが「自分の事話し出しちゃった」って突っ込んでました。「良いじゃないお祭りなんだし。無礼講無礼講!」
そしてどうもしまらないMCにウツが強引にシメ「曲行こう!曲!」

■ 9曲目 『JUST ONE VICTORY』

横アリで演奏されたニューバージョン。かっこいいですね。テンポも速くなり、トランシーになった「JUST ONE VICTORY」。
今回は前奏の間、ウツがディスプレイを操作して何をやっていたかわかりました。横アリでは遠すぎて全然分らなかったけど。
ウツはスクリーンに映し出される映像を選択していました。数十種類くらい用意されている映像からその時の感性で映像を選択していました。

そして曲に突入。今回は意識して聞いていたので歌詞の違い分りました。
「熱い レース」が「熱いプライド」になっていました。

■ 10曲目 『TAKE IT TO THE LUCKY』

女性のスキャットのような音が聞こえてきました。何の曲だろう?って思っているとアルバム版の「TAKE IT TO THE LUCKY」へ。生で聴くと迫力あってかっこいいですね。横アリからまた手が加えられていてどんどん進化しているように思います。
ボーカル部分が終わったあと一旦ウツと木根さんと葛Gがステージから掃けました。小室さんのソロの始まりです。
ですが、今までのソロと違うのは生演奏ではなく生ミキシング。
そして小室さんのソロが終わる頃3人がステージに帰ってきて間を置かず次の曲へ。

■ 11曲目 『LOVE TRAIN』

ニューバージョンの「LOVE TRAIN」。相変わらずかっこいいです。葛Gのギターはオリジナルバージョンのギターパートっぽかったです。
お気に入りの苗場バージョンっぽくギターが入っていたので大満足でした。

■ 12曲目 『Be Toghther』

前 奏が始まると会場のボルテージが一気に上がります。みんなこの曲好きですね。この曲のアレンジも横アリに近かったように思います。サビに突入するときウツ と木根さんと葛Gがそろってくるっと一回転!もう飲めや歌えの大騒ぎ!(もちろん飲んではいないです)いやーよかった。
多分このとき会場は揺れていたのではないかと思います。私は踊りまくっていたので感じませんでしたが、揺れていたという証言もあります。

■ 13曲目 『Get Wild』

そして王道「Get Wild」。
「ゲッゲッゲッゲッゲッゲッゲッ」とウツのサンプリングが響き渡ります。もうおなじみの小室さんの音遊び!そして曲へ突入。会場の熱気も最高潮。
横アリはドラムのリズムが変っていて他の部分は原曲に近いアレンジでした。音遊びもなかったですし。今回はアレンジもトランスチックになっていてGOODでした。やっぱり「Get Wild」はこうでなくっちゃ。新しいGETWILDを聞かせてもらいました。この曲ってツアーのたびに新しいアレンジになりますね。どうりで「Get Wild」だけでアルバムできるはずだ・・・・

■ 14曲目 『SELFCONTROL』

そして「SELFCONTROL」。この頃になると私は声が枯れるくらい叫んでいて、興奮でよく覚えておりません。ウツも木根さんもステージ上を走り回っていたように思います。「SELFCONTROL」の掛け声では会場が一体になってました。

■ 15曲目 『PRESENCE』

そしてニューアルバムより「PRESENCE」。横アリで聞いたときよりノリがよかったように感じました。気分が高揚していたせいかもしれません。木根さんのハモリもきれいでした。ウツも会場にマイクを向けたりして楽しそうでした。
そして曲終了後メンバーはステージからはけていきました。

この曲を本編の最後に持ってくる意味。やはり私たちに向けてのメッセージでしょうか。そう思うとなんか嬉しいですね。

■ アンコール 『NIGHT OF THE KNIFE』

アンコールは特別な意味を持つこの曲。このライブでまた新しい扉を開いたTMにふさわしい、ライブの終わりを飾るに相応しい曲かもしれません。

この曲終了後ファンサービスにタオルとピックを客席に投げ入れました。私は前から10列目あたりだったのですが、何も飛んできませんでした。ピックは・・・飛ばないですよね。

ライブ終了後会場から出るとびっくり。ツアートラックがででん!と居座っていました。会場に入ったときはなかったので、見せるためにわざわざ持っていたよ うです。しかも緑の武道館バージョンのトラックまであるではありませんか。みんな写真とって帰っていました。

ボヤッキー兄さんや麻生姉さん、めがねさんにWONG・TURNERさん合流して雑談。その後時間のあるボヤッキー兄さん、にーなちん、WONG・TURNERさんとTM談義に花を咲かせに呑み屋さんへれっつゴー!!

■ 総評

ウツは「いい感じ~」という言葉を連発していました。
大阪一日目のライブより観客のノリはよかったみたいです。もちろん私は最初っからのってました。しかもスーツ姿で(笑)サラリーマンはつらい。
横アリとはかなりアレンジが変っていました。曲順も変っていましたし、何曲かは入れ替わっていました。
前回の横アリはトランスをかなり意識していたのかなと思いますが、今回はそのトランスと生演奏の融合って印象を受けました。ですので、前回トランスのリズムに戸惑っていた方も今回はだいぶん楽しめるのではないでしょうか。
前回と曲数は変らないのですが不思議と満足感がありましたし、MCが楽しかったです。またメンバー全員の声も聴けてよかったです。
今回のライブでも常に進化しているTMを感じさせられました。

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