Report

2004.06.25 TM NETWORK DOUBLE-DECADE TOUR FINAL "NETWORK™" in NIPPON BUDOKAN

今回のレポートはいつもより輪をかけて不正確です。
なぜかって?
今回のライブは詳細を全然覚えていないからです。なんとか漠然と覚えている部分はあるのですが、あまりの興奮状態に記憶が残っていません。

ですが一ついえることがあります。
今回のライブは最高でした。私の人生の中で一生忘れられないライブになったと思います。

※ 記憶が消し飛んでいる私に協力してセットリスト作っていただいた、ボヤッキーさん、しんたさん、にーなちん、ありがとうございました。

■ 序章

2004年6月25日
京都からのぞみに乗り、右も左も分らない地下鉄を乗り継ぎ、九段下に着いたのは15時30分頃でした。
天候は小雨。風も強かったです。
九段下駅から地上に出て人の流れに乗りつつ、周りを見渡していると、木々の陰からでっかいたまねぎが見えてきました。
おぉ、日本武道館!
ついにやってきました。生まれて始めての日本武道館。
先ずは、グッズを買いに行きました。長蛇の列ができているのかなと思いきや、ガラガラ。
難なく武道館限定パンフレットとタオルをゲット。

せっかく日本武道館に着たので記念撮影をと思い、正面へ。
ボヤッキーにぃさんやしんたさん、にーなちんと写真をとっていると
なんと 武道館の中からSeven Days Warが聞こえてくるではありませんか。
なぜ?リハーサル?
その後humansystem、Beyond the timeと演奏が続きました。
この曲のリハーサルの意味をのちのち知ることになるのですが、その時は何も知らずに聞き流していました。
写真撮影も一段落したのでその後地下の喫茶武道へ。

17時過ぎになったので喫茶店から出て館内へ。
場所はアリーナの前から8列目ステージに向かって左側でした。
ステージが近くて嬉しかったです。

ステージ中央には小室さん用と思われるシンセ群。
ステージに向かって右奥にドラムセット。このドラムセットにはFENCE OF DEFENSEのバスタオルがでで~んとかけられていました。
その前にシンセが一台。これは大ちゃん用?
ステージ左奥にも隠れるようにドラムセットがありました。これはべーあん用?
ステージ上空にはでっかいミラーボールと円盤状の枠組み。
ステージ奥にはスクリーンが3枚並べられていました。

そして18時40分過ぎついにライブ開始!!

■ 1曲目 『GET WILD』

「ゲッゲッゲッゲッゲッゲッ」とサンプリングの音が響き渡りました。館内が暗転しステージ上にメンバーの影が!
で、いきなりこの曲!?
そしてステージにライトが向けられメンバーの姿がはっきりと見えました。
ステージ上にはTMNETWORKの3人とFENCE OF DEFENSEの3人!
ステージ中央のシンセタワーの中心には小室さん。
その前には木根さん。
そして中央前面にはウツ。
ステージに向かって左側には西村麻聡
右奥のドラムセットに山田わたる
ステージに向かって右側全面に北島健二。
初期TMの姿がそこにありました。

そしてこの「Get Wild」は印象的でした。
生バンドの迫力にDOUBLE-DECADE TOURで進化してきたトランス的な要素が混ざり合った、
DOUBLE-DECADE TOUR 「GET WILD」の最終進化型とでも言いましょうか、
とにかくよかったです。
いきなりテンションは最高潮!

■ 2曲目 『All-Right All-Night』

そして「GET WILD」の興奮冷めやまぬ中「All-Right All-Night」に突入。
この曲はツアーでも演奏していたのですが、やはりバンド形式になると違いますね。
トランシーな「All-Right All-Night」も良いですが、やはりこっちも良いです。やはり生ギターの臨場感と迫力も涙ものです。
サビでの一体感も最高で、テンションはあがりっぱなし。

■ 3曲目 『Be Together』

そして続けざまに「Be Together」
ツアーで演奏していたタイプよりも原曲に近くなっていました。すでにこの辺の記憶はあやふやですが。。。
いやぁいきなりテンションあげられてそのままここまできていますので、ほぼトランス状態でした。

ここでウツのMCが入りました。
TMNETWORKメンバー FENCE OF DEFENSE」
メンバーだったのね(笑)
そしてウツが山田わたるを紹介しコメントに一言要求。
西村麻聡さんを紹介しコメントに二言要求。
最後に北島健二を紹介し三言要求しました。
そして 「今夜は3部構成になってます。」と説明があり次の曲に突入。

■ 4曲目 『Come on Let's Dance』

導入部分はほぼ原曲どおりですが前奏後半部分はトランスチックにアレンジされていました。
生ドラムにベース、ギターが加わり原曲の雰囲気も残しつつも、現在のTMのトランス的な要素をかけ合わせた曲になっていました。
この曲を初期のサポートメンバーの演奏のもと、しかも生で聴けるとは。至福のときでした。

■ 5曲目 『Self Control』

「Self Control」の前奏が始まりました。
え!?もうこの曲もやってしまうの?後半に演奏する曲がなくなってしまうのでは?
と思わせるくらい名曲のオンパレード!
曲が始まるとそんな考えも消しとびひたすら踊っていました。
前奏のストリングス部分ではスクリーン上にバイオリンを演奏する人が映し出されていました。
なかなかにくい演出でした。
この曲もトランス的な要素はひかえめになっておりすんなりに入ることができました。

■ 6曲目 『Confession』

木根バラの名曲「Confession」。今までぶっ飛ばしてきた体を休めるように、聴かせる曲。
じつは私は生で聴くのは初めてだったりするのですが、いいですね。泣きそうになりました。

またここではステージ上空に夜空のようにイルミネーションが輝いていました。

ここで FENCE OF DEFENSE のメンバーは退場し代わって大ちゃんと葛Gとべーあんがステージ上に現れました。
ステージ右のシンセに浅倉大介、ステージ左前に葛G、左奥のドラムセットにベーあんという配置でした。
第2部の始まりです。
そして流れてだしたのは。。。

■ 7曲目 『We love the EARTH』

流れてきたのは「We love the EARTH」
前奏聴いて涙。嬉しくて鳥肌たちました。
観客が参加できる曲って良いですね。一緒にライブを盛り上げる感じで。
ステージ上のメンバーがすごく身近に感じられます。
曲の最後は大ちゃんのピアノでしめられました。
このメンバーでの演奏も涙ものです。

■ 8曲目 『66/69』

前奏が流れ出したときは何の曲かよく分りませんでした。ドラムが前面に出てきていて。
しばらくしてギターの音が加わりだしてやっと曲が分りました。
「66/69」
この曲も大好きな曲の一つ。 感涙。
もう、二度と生で聴くことができないと思っていた曲のオンパレード。
葛Gの存在感あるギターが最高です。そして観客のテンションも最高潮!
アレンジは原曲に近かったですね。

■ 9曲目 『THE POINT OF LOVERS' NIGHT』

そして次は「THE POINT OF LOVERS' NIGHT」
ウツのボーカルと木根さんのコーラス。葛Gのギター。
よかったです。最後のら~ら~ら~の部分も観客が参加できてGOOD。

■ 10曲目 『TIME TO COUNT DOWN 』

アルバム「NETWORK -Easy Listening-」版の前奏が聞こえてきました。
ウツと大ちゃん、木根さんははけていき、
ステージ上には小室さんとべーあん、葛Gが残ります。
いわゆる小室さんのソロ的な意味のパートです。
そして前奏が終わる頃にウツに大ちゃん、木根さんが戻ってきました。
そして「TIME TO COUNT DOWN」に突入。
これまでのバージョンと決定的に違うのは、なんとフルコーラスになっていました。
べーあんのドラムに葛Gのギターがはいり、TMN時代を思い起こさせられました。
また、小室さんが真っ白のギターをもってステージ前面に出てきました。
これで客席のボルテージが完璧振り切れました。
狂ったように飛び跳ね踊る観客。

もうテンションがあがりっぱなしで踊っていた私の体力もこのあたりで一時つきかけました。
曲が終わった頃には息が上がってましたんで。
この日の観客のノリを象徴するようにウツが一言
「イッちゃってるね!」
いやほんとにイッてました。

ここでウツのMCがはいりました。
「新曲を演奏します」と。
で、 小室さんにコメントを求めると。。。。
案の定何も話を聞いていない小室さん。
「グリーンなイメージが云々・・・・」と説明しだしましたが・・・・
??!!
さっぱり意味の分らないコメントでした。 (笑)
途中でウツが 「曲名言ったっけ?」 と発言。
そう曲名聞いていません。説明の意味もさっぱりわかりません。
そして曲名が発表。
「Green Days」
木根さんが色鉛筆と大ちゃんが今やっているプロジェクトにかけて
「7色だそう」といっていました。
CD化の予定は現在ないとか、でもDVDには収録されるしまぁいいか。
最後に小室さん曰く、
「SCREEN OF LIFE」「PRESENCE」「Green Days」 を3曲聴くと、TMの20年が分るそうです。

■ 11曲目 新曲『Green Days』

曲調はゆったりした感じでした。画面上には緑の芝生など自然が映し出されていました。
歌詞はほとんど覚えておりませんが、やさしい感じの曲でした。
是非ニューバージョンのJUST ONE VICTORYとあわせてCD化してほしいですね。

曲終了後大ちゃんとべーあんがステージから退場し3部構成の最終編に突入。

■ 12曲目 『SCREEN OF LIFE』

最新形態のTMNETWORK
この部分は今回のツアーの集大成的な感じです。
ツアーで演奏されていたものと同じだったように思います。
この時、隣にいたボヤッキーにぃさんにつつかれ天井を見ました。
まるで海の中にいるみたいなな模様が映し出されていました。
「海の中にいるみたい~」
曲のアレンジはほぼアルバムどおりだったと思います。

■ 13曲目 『JUST ONE VICTORY』

今回のツアーで演奏されてきたニューバージョンの「JUST ONE VICTORY」。
この曲はDOUBLE-DECADE で生まれ変わったTMを象徴する曲のひとつ。
何度聞いてもかっこいいですね。誰がこの曲がこの様に生まれ変わると想像したでしょう。
ウツの映像の演出もおなじみになりましたね。
トランシーな前奏からウツのボーカルへ移り、サビへ。絶品です。

■ 14曲目 『TAKE IT TO THE LUCKY 』

ニューバージョンの「TAKE IT TO THE LUCKY」
この曲も、ツアー中に完成された感がありますね。
アレンジは今回のツアーで演奏されているものとほぼ同じだったと思います。
第三部はステージから客席への照明が印象的でした。 たまたまこのときに気づいただけかもしれませんが・・・・
武道館の天井に青い花が咲いたと思えば、海のようになり、また光があふれ出す。

■ 15曲目 『LOVE TRAIN』

今回のDOUBLE-DECADE プロジェクトで生まれ変わった曲の中で一番お気に入り。
前奏が始まると私のテンションはいやおうなく上がってきます。
アレンジはほぼアルバムどおりです。
サビでの会場全体での一体感がよいですね。
心地よいリズムにシビレるシンセ音。今のTMを象徴する曲の一つですね。

■ 16曲目  『PRESENCE』

そして本編の最後は「PRESENCE」。
もともと結構気に入っていましたが、ライブで聴くたびに好きになっていく気がします。
間奏では木根さんのギターソロ、そして葛Gのソロと続き最後のサビへ。
最後の「PRESENCE~」と歌うところでウツ会場にマイクを向けます。
これもおなじみになりつつあります。
ここちよいノリにTMNETWORKのメンバーからのメッセージが伝わってくる気がします。

ここでステージから全メンバーが退場して本編が終了しました。

■ アンコール

もう、汗だくでふらふらでしたが、心は満足していました。
会場のみなさんも同じだったのではと思います。

そんななか会場でウェーブが巻き起こりました。
何度も何度も。
観客全体が今夜の最高のライブに感激していたのだと思います。
スタッフもウェーブに気が付いたのか照明を客席に向け明るくしてくれました。

そんななかウツと小室さんと、木根さんがステージに帰ってきました。

ウツが「 ここでメンバーを呼び入れたいと思います。 阿部薫!!」
ステージ左からべーあんが客席から大歓声で迎え入れられます。
「スペシャルゲスト!松本孝弘!!!!」
ステージ右からなんと!あの「松本孝弘」が現れました。
ほ!ほんもの!目を疑いました!!
このときの歓声はすごかった。
割れんばかりの歓声とはまさにこの事!
会場のテンションは一気に最高潮に。
いや、限界を超え振り切れていました!

■ アンコール1曲目 「humansystem」

私がTMNETWORKで一番好きな曲。
この曲をまさかあの頃のサポートメンバーの構成で聞けるなんて。
やはりまっちゃんのギターは違いますね。
存在感が違います。
この曲の知り尽くしたまっちゃんだからこそ奏でることのできるギターでした。
もう感涙です。

そう、武道館に着いたときに聞いたリハーサルらしき音。
あれはこのリハーサルだったのです。

■ アンコール2曲目 「Beyond The Time」

私がTMNETWORKで2番目に好きな曲。
もう感激で言う言葉もありません。
ただただ聞惚れました。
この曲を初めて聞いた時の感動が蘇ってきました。
脳裏に当時のことが走馬灯のように流れ私の心はタイムマシーンに連れられてあの時代に舞い戻っていました。

■ アンコール3曲目 「Seven Days War」

本日のサポートメンバー全員を呼びいれて豪華メンバーでの「Seven Days War」
豪華すぎて豪華すぎて、ただただ感激。

Vo. 宇都宮隆

Key. 小室哲哉、浅倉大介

G. 木根尚登、葛城哲哉、松本孝弘、北島健二

B. 西村麻聡

Dr. 阿部薫、山田わたる(この時はタンバリンやってました。)

こうやってきちん書いてみると。。。。やっぱりすごいメンバーですね。

もう、圧巻です。
何もいうことありません。
観客と一体になり演奏を続けるメンバー。
それに答え「ら~ら~ら~ら~ら~らら~」と合唱する観客。
最後には、ギターの5人とウツがステージに一直線に並び演奏していました。
この時ステージと客席の距離は零になりました。
この時がずっと続けばいいなと思いました。
まさに至福のとき。

そして、名残惜しくも曲は終わりを迎えました。

最高のライブを見せてくれたメンバーに観客からは惜しみない拍手。
メンバーのやり遂げた顔。

二度と忘れません。

■ 総評

最高でした。
伝説に語り継がれるライブだったのではないでしょうか。
この豪華メンバーはTMNETWORKの20年の重みを感じさせられました。
TMNETWORKだからこそ歩めた20年。
今回のサポートメンバーがいたからこそ歩めた20年。
TMNETWORKがいたからこそ、飛び立てたメンバー。
すごいですね。
ひょっとして日詰さんや鬼塚さんも会場のどこかに着てたかも知れませんね。

私は、FANKSやっててよかったなとつくづく思います。
今、こんなに満たされた自分がいるのが不思議なくらいです。
横アリとツアーでは、どこか満たされていなかった自分がいましたが、今回は完全燃焼しました。

最高のライブを見せてくれたTMNETWORKとサポートメンバーに一言。

「金色の夢をありがとう」

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