Report

2012.04.25 TM NETWORK CONCERT -Incubation Period-

今回のライブは4/24が前編、4/25は後編という位置づけで演出も変わるということでした。というわけで4/24のレポートもあわせて読むと楽しめると思います。

■序
会場には前日と同じ円形のステージと円柱状の幕とそれに映し出される緑の草原。
そして、前日のライブの終わりから始まっているカウントダウンはまだ続いていました。

今日のライブの終わりに何があるんだろう・・・・
不安と期待で押しつぶされそうになりながら開演を待ちました。

昨日は上着を脱ぐ機会を逃してしまったので今日は初めから脱ぎました。
もう踊る準備万端です。

■OPENING
SEが流れだしました。
そして円柱状の幕に昨日のライブの映像が映し出されました。
昨日とは違う演出です。
そして、ウツが手紙を受け取るシーン。
3人が去っていくシーン。

これは何を伝えようとしているのでしょうか?

そして、昨日と同じ3人の外国人によるパフォーマンスが始まりました。
消えていく3人。
そして空から降り立つTMの三人。
光の中からステージに向かい配置につくTM NETWORK。
赤いスーツのウツ。
紫のスーツの小室さん。
青いスーツの木根さん。
そして流れだしたのは・・・

■We love the Earth
地上に降りた三人がまず奏でだしたのは「We love the Earth」でした。
昨日とはいきなりセットリストが違います。
会場全体でWOW WOW WOWと大合唱が始まります。

昨日と違うセットリストでいきなりウルッと来てしまった私は、
出だしからWOW WOW WOWとみんなと一緒に歌うことができませんでした。
途中からなんとか歌えるくらいになり、一緒に声を出しました。

今日はなんか涙腺がもろくなっているみたいです。

■ACTION
2曲目は昨日と同じACTIONです。
いろいろな意味を感じながらサビを大合唱しました。

■Human System
そして次に流れだしたのは「Human System」
私が一番好きな曲です。
もう感涙です。
会場が一体になり聞き入ります。

■SEVEN DAYS WAR

小室さんのキーボードソロが始まります。
アコースティックギター的な音でメロディを紡ぎ出します。
そして聞こえてきたのは「Still Love Her」のイントロ。
会場の期待が高まります。
そして流れだしたのは・・・・

「SEVEN DAYS WAR」
見事に騙されました。

ウツが優しく、力強く歌い上げます。
そして会場みんなでの大合唱が始まります。

そしてこの時、私は号泣。
とても声を出せませんでした。

なんか色々な思いが重なって涙が止まらなくなりました。
もうTMのライブは無いかもしれないと思ったことがありました。
あったとしてもずっと先だと考えていました。
不安な日々。
仕事上とても有給をとれる日ではなかったのですが、無理やり調整して有給取り上京。
無理しすぎて直前に風邪でダウン。
昨日と同じと思っていたライブが全く違ったもので、
しかも両日とも想像以上に質の高いライブ。
そして、今満たされていく思い。
無理してでも24日と25日参加してよかったと感じました。

■Come on Let's Everybody (Come on Let's Dance+Come on everybody)
リフが始まり会場が沸き上がります。
そして巨大なダンス会場と化す武道館。
Come on everybodyが終わりそのままCome on Let's Danceへ
そしてまたCome on everybody。
もう踊るしかない組み合わせです。

そして、ここで昨日同じ事件が発生。
急にシンセの音が小さくなり、最後には止まってしまいました。
スタッフが小室さんのシンセの周りに集まってきます。
そしてTMのメンバーはステージ奥に下がってしまいます。
次に会場の客席の照明が点灯されました。

ざわつく会場。
ただ、昨日も同じ事がありこれが演出であることを知っているファンは
すぐさま手拍子をし始めます。
そして手拍子は会場全体から沸き起こります。

しばらくして小室さんがステージ奥から出てきてスタッフと一緒に、シンセのチェックを始めます。

そして「いけるよ!」という仕草をしてリフが流れ始めます。

※前日と同様演出です。

■GIVE YOU A BEAT
そして流れてきたのは
「Welcome to the FANKS~」
会場から期待の拍手が沸き起こります。

そして「Welcome to the FANKS~」の歌声にあわせて会場全体が腕を振り上げます。

そしてこの流れで行くと次は・・・


■Nervous
シンセブラスの音がなり前奏が始まります。

来ました「Nervous」!
この曲もライブで聞くと盛り上がって楽しいですね。

■1974
木根さんがステージ横から古そうなラジカセをもって現れました。
そしてスイッチを入れると流れだしたのは1974
音は少しこもっていて古い音源を意識しているようでした。
そして前奏のギターの部分で、木根さんがアコースティックギターを奏でます。
シンセ系の音はこもった感じになっているのですが、木根さんの奏でるギターだけはクリアな音でした。
木根さんがギターを奏でるだけで会場が沸き上がります。
ただ、コードだけのメロディなのに会場は大盛り上がりです。
木根さん、これだけで拍手喝采です。ちょっと得ですね
そしてウツの伸びやかなボーカル。
最後のサビの囁くようなフレーズから、ラストの盛り上がりへ。
アウトロの最後で木根さんがラジカセのスイッチを切りました。
すると伴奏もそれにともなって消えました。

■BEYOND THE TIME
小室さんのキーボードソロが始まります。
イントロのメロディを情緒的な壮大なアレンジで奏でます。
そしてソロが終わり小室さんが手を上げた瞬間、
木根さんのギターが入り前奏が始まります。
バックのスクリーンにSF的なCGが流れて雰囲気を演出します。
サビからの無音。
そして最後のメロディを奏でアウトロへ
原曲の持つ雰囲気を壊さず今のTMの音へアレンジされていました。

そしてここでMC
「2012年、3人でここに立てて、そしてこーんなにもいっぱいの人たちが来てくれて幸せです。そして、この曲が生まれたということは、必然でしょう。皆さんも気に入ってくれると、うれしいです。All Right?」
どうやら内容は決まっているようで昨日と同じMCでした。

■I am
そして前奏が始まり新曲「I am」

前日CDを手に入れたのでサビの部分の英語だけ覚えてきました。
聞けば聴くほど味が出てくる曲ですね。

この曲のサビの部分でウツが会場にマイクを向けました。
いやいや、新曲だからそんなに歌える人は多くないよ
って、会場のみんな歌ってる。さすがFanks!

そして再びMCがはいります。
「28年の間に地球上では、紛争、自然災害、事件、あらゆる困難が起きてきましたが、そのたびにそれぞれみんなが、勇気を持ちました。この先、起きるであろう困難に、勝利していくために必要なのは、自分たちを信じる心、たった一つの心の勝利で、いいかも。」

これも昨日と同じ内容。MCも演出の一部なんですね。

■Just One Victory
会場との掛け合いが楽しいです。
TMと観客との掛け合いで曲が出来上がる感覚が最高でした。

■Get Wild
小室さんのソロが始まります。
気合の入ったソロ。
Get Wildのイントロとウツの声のサンプリングで会場を沸かせます。
そして要所要所での炎の演出。

Get Wildのイントロとウツの声のサンプリングで
ここまで盛り上がるか?!
というくらい会場から歓声が上がります。
いつ始まるのかという期待感を絶妙に焦らしながらプレイが続きます。

そして盛大に炎が上がり曲が始まります。

焦らされた分、会場が一体感になって盛り上がります。

■Wild Heaven

「Just Wild Heaven」とウツの声が会場に響き渡ります。
強烈なキック音に重なっていくベースとシンセにギター
ウツのボーカルがそれに加わり、
会場もそれ加わります。

■Be Together
静寂な前奏が流れだし会場が、静かになります。
そう、感情を解放する準備。
そして、ウツの「Welcome to the FANKS」の声とともに
一挙に最高潮に達する会場

すでに息が上がっている私も、気せず声を張り上げ踊ります。

サビに入る時には定番のウツと木根さんのクルッと回転するパフォーマンス。
そしてウツもステージを所狭しと動きまわります。

間奏ではステージ上でウツがくるっと転がり座り込む場面も。
楽しそうな表情が印象的でした。

■Self Control
ゆったりとした小室さんのソロから前奏へ
観客全員が振り上げる腕がピタリと合う姿は壮観です。

そして曲が終わりメッセージがスクリーン上に流れます。
「28年間地球に潜伏して、報告しなくてはいけない最も重要なことは、人間はどんな困難でも乗り越えられる素晴らしい力を持っているということでしょう。They are human」

今回TMのメンバーが伝えたかったメッセージ。
昨年から色々な事があった日本ですが、私もこのライブで色々な力をもらいました。

■Electric Prophet
そして「Electric Prophet」
2014年の未来から今の時代を見るとどう見えるのでしょうね。

そして曲が終わったあたりであのカウントダウンがスクリーンに表示されました。
気がつけば残りは5分を切っていました。

会場から不安げな声が漏れます。

このカウントダウンの意味は全く説明されていないので。
このカウントダウンが零になった時、
起こることは良いことなのか
それとも・・・・

残された時間?

そして。

■TIME MACHINE
優しく綺麗な前奏。
そしてそれに答えるようにウツが優しく、力強く歌い上げます。

最後のサビが終わったあたりで空から封筒が降りてきました。
そしてそれをウツが受け取り中を確かめると一枚の紙が。
木根さんと小室さんも近寄ってきて内容を確かめます。

昨日はこのまま、3人が去っていったのですが今日は違いました。

ウツが読み終わった紙を手放すと、それは再び空へひらひらと帰って行きました。
そして、3人は何も語らずステージ前に出てきて会場に手を振ります。
会場も惜しみない拍手と歓声で応えます。

で、あの手紙の意味は?
何が書いてあったの?

3人は再びステージ奥に帰っていきます。
そして空に帰っていく映像が流れ出します。
同時にステージの下から幕がせり上がってきます。
そこには草原の映像が映し出されています。

そして、気がつけばカウントダウンは1分を切っていました。

会場からは不安な声が聞こえてきます。

0:00:5:00

0:00:4:00

0:00:3:00

0:00:2:00

0:00:1:00


何が始まるのか?


何が終わるのか?





0:00:0:00








0:00:1:00

ん?

0:00:2:00


0:00:3:00

0:00:4:00


おぉ。

会場から安堵の声と拍手が沸き上がります。

潜伏が終わり動き出すということ?

何の説明も無いので
本当のことはわかりませんが
そう理解しました。

限られた時間ではなく、未来に向けてカウントされる時間。
30周年に向けて動き出したTM。
今後も目を離せません。


今回のライブですが選曲・演出どれをとっても今までのライブの中でもトップクラスだったと思います。
TMらしいサプライズ(期待とヒヤヒヤ感)も沢山ありました。
観客を楽しませる事に力をいれたライブだったと思います。
50歳を超えたTMの3人がここまでのライブをやってくれるとは感無量です。

「金色の夢」をありがとう。

で、実は今回、ライブ終了後の後日談もあるのですがそれは次の機会に。
あの手紙の内容とか。

後日談に続く。


P.S.
このレポートの文章を書いているのはライブから一週間以上経っているのですが、まだ余韻が抜けません。夢と現実をフワフワと行き来している感じです。
今もTMの曲ばかりエンドレスで聞いています。
というか身体がまだTM以外の曲を曲を受付けません。

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