Report

2013.07.21 TM NETWORK FINAL MISSION -START investigation-

今回も二日とも参加しました。ウツの体を思っての事だと思いますが、一日目と二日目の差が余りありませんでしたので、一緒にまとめてレポートにしています。いつもの事ながら正確ではない箇所がありますのでご了承ください。

ライブ会場に入場するといつもチラシをいただきますよね。今回は表紙は特別に作ったものでした。

延期になったことは残念ですけど、元気な姿を見せてくれればそれでいい。たぶん今回会場に足を運んでいる人の多くはこんな気持ちだったと思います。

 

 

それでまず、客席に入ってびっくり。ステージに樹が生えているではありませんか。どこかの田舎町をイメージしている感じで、長閑な感じでした。開演前は普通ロックな洋楽のBGMが流れているのですが、今回は虫のさえずりとカエルの鳴き声、せせらぎの音、と効果音が流されていてステージとマッチした雰囲気を演出していました。そしてステージ上には今回のロゴのMを三つ重ねたようなライトがありました。

 

■Opening

 

照明が落とされてステージ上のスクリーンに今回のストーリーが映し出されます。要約すると

 

潜伏者(TM NETWORK)は29年間、タイムマシーンを駆使し地球上のさまざまな場所を調査してきた。そして任期はあと1年。新たな潜伏者もすでに送り込まれていて、トレーニングを開始している。新たな潜伏者を見守るために活動を開始した。訪れたのは1950年頃のアメリカ。

 

という感じかな。

 

ステージ中央下から三人の新しい潜伏者が現れました。そしてゆっくりステージ上を慎重な感じて歩き回ります。そこに駅員っぽい感じの帽子を被った木根さんがライトを持って現れます。会場からは拍手が沸き上がります。木根さんは3人と何かやり取りをしているようで、最終的に折り合いがつかず、木根さんがおもいっきりホイッスルを吹き、三人の潜伏者はその場がら去っていきます。

警官が現れ木根さんと一緒にステージ中央下にゆっくりと向かいうと。そこには池があるようでした。池を探索しますが結局何も見つからずみんなその場を去って行きました。

 

そして、エフェクト的なBGMがメロディに変わりました。

 

■Children of the New Century ~ CHRISTOPHER(イントロ)

 

EDMにアレンジされたChildren of the New Century

原曲はギターも交えたアレンジですが、このライブでは電子音的な音を中心としたEDMアレンジ版でした。

そしてステージ中央下に列車が到着します。この列車が今回のタイムマシーンです。そして列車の扉が開き中から光が溢れだしました。その溢れだした光の中に人の影が現れました。真っ白な衣装の小室さんでした。

小室さんはゆっくりとステージ右のシンセサイザーのところへ向かい演奏を始めます。

 

そしてまた列車の扉が開き光の中から人が現れます。

黒いスーツの男と少女でした。

少女は10才前後。そしてその衣装はまるでCarolのようでした。

少女は男に連れられて歩き出しますが、その手を振り払いどこかに逃げていきました。

 

よく聞けば分かるけど、聞き流すとわからないくらいBGM的なアレンジのクリスファーが流れ出します。

 

ステージ下のタイムマシンの前方の入り口からから光が溢れ出しました。そしてその光の中から木根さんが現れました。会場は湧き上がります。木根さんはゆっくりとステージ左のスペースに移動してギターを奏で始めます。

 

■IGNITION,SEQUENCE,START

 

音はEDM調。かっこいいアレンジです。

 

一つ一つピースがはまって行き膨らんでいく期待。

そして、まだ最期のピースが揃わない僅かな戸惑い。

期待と戸惑いが織り交ざったなか演奏が続きます。

 

■BEYOND THE TIME

 

小室さんのソロから最近定番となりつつあるゆったりとしたBeyond the timeのインストのメロディが流れだします。

 

ウツはいつ出てくるのだろう?何故出てこないの?少しの戸惑いを感じながら聞いてました。

オープニングからここまで、思いの他長い時間ピースが揃わない。

 

そして澄んだギターの音と共に前奏が流れだしました。

 

その時、ステージ中心に光が溢れ出しました。小室さんや木根さんか出てきた列車のドアではなく、列車の天井部分から。そして、光の中に何かの影がせり上がってきました。その影かだんだんハッキリしてきて人の形に変わっていきます。同時に会場全体からから大きな 歓声が湧き上がります。そこにはウツが立っていました。みんなが探し求めていた姿。ウツはゆっくりマイクに向かいます。そして。

 

You belong to me さよなら言えなくて~♪

 

まぎれもなくウツの清んだ声。

会場のFanks、いえ、全世界のFanksが待ち望んだ瞬間でした。

会場からの大歓声。

私も歓声をあげながら涙してました。

確かに痩せてはいましたが、そんな事は感じさせないしっかりした声で丁寧に歌上げていきます。

 

すべて揃ったピース。

まぎれもないTMNETWORK。

 

ワンコーラスを歌い上げるたびに上がる大歓声。

みんなの気持ちがひとつになっていきます。

 

■Human System

 

小室さんのシンセと木根さんのギターが織りなす前奏からウツのボーカルへ。

私がTMの中で一番好きな曲。

 

ウツのいつも変わらない声。

変わらない事、いつもと同じ事がこんなにも幸せな事だと感じた不思議な瞬間でした。

 

■Here,There & Everywhere

 

満点の星空の中、しっかりと歌い上げるウツ。いつも同じように黙々とシンセに向かう小室さん。どこかしら嬉しそうに、優しくギターを奏でる木根さん。3人の織りなすメロディが会場を満たしていきます。

 

この後新しい潜伏者と警官のやり取りがステージ上で描かれます。

最後に女性の潜伏者が警官に撃たれてしまいます。

ただ、しばらくして女性の潜伏者はむくりと起き上がって去っていきました。

潜伏者は不死身なんでしょうか?

 

■Green days

 

「We hope Green days」とウツの一声から新バージョンのGreen Days。

音はEDM基調。アレンジは違うけど20周年のツアーで披露したときとなんら変わらないウツの声。

何もかもが満たされていく感じでした。

 

ここまでゆっくり歌い上げる続きました。やはりウツを気遣っての選曲でしょうか。

 

曲の途中で列車のドアが開き中から老人夫婦と若いスーツの男と人が出てきました。

おばあさんは男の人が押す車椅子に乗り、おじいさんはその横に付き添って歩いてきます。

おじいさんが道端の花をとっておばあさんに握らせました。ただ、おばあさんは自分では手も動かせないようでした。やさしく切ない演出でした。

 

■CAROL

 

ウツと木根さんがいなくなり小室さんだけで演奏が始まります。

そして、A Day In The Girl's Life の前奏が流れ始めました。

会場がどよめき立ちます。

 

She has a Power

 

低い声ではなく若い外国の方が語りだしました。

そして始まったのは英語版carol

 

英語歌詞はtk-trapに収録されているcarolそのままに聞こえました。

 

若者達がステージ中央に集まってきて歌いだします。

そう、ミュージカルを見ているようでした。

個人的にはミュージカルも見に行くのでこういうのも全然OKなのですが、

会場は少し戸惑っているようでした。

 

曲はCarol (Carol's Theme I) ~In The Forest~Carol (Carol's Theme II)へと進んで行きます。

 

ステージ中央に椅子が置かれ木根さんが現れ新聞を読み出します。

そこにCarolの娘キャロライン(木根さんのブログ参照)が現れます。迷っているような、何か探しているようでした。木根さんがそれに気づき少し戸惑いながら近づいていきますが、寸での所で見失ってしまいます。すぐ近くにいるのに出会えない。そんな感じでした。そしてキャロラインがバレエを披露しました。

パニーラが披露したフリとよく似ていたいと思いますが、たどたどしい踊りでした。

でもそれが、キャロラインのあどけなさや戸惑いをよく表していたと感じます。

 

そしてウツが現れます。

キャロラインはウツを見つけ近づいていきます。

そして手をつなぎます。

 

そしてCarol (Carol's Theme II)で印象的だったのが間奏。

ステージ上のスクリーンにさまざまな写真が映し出されていきます。

高速で切り替わっていき一つ一つを認識するのは困難でしたが、争い、貧困、発展、未来や過去を見てきたTMからのメッセージかな。突然無音になったり、写真の切り替えが止まったり、いくつかの場面を印象的に演出していました。その中にはイギリスの風景もありました。キャロルですものね。

 

そして、最後はをキャストの方が今回のツアーのロゴが入った大きなフラッグをもってステージ上を走り回ります。

 

そして、ウツがステージ中央のマイクに向かっていきます。

 

■JUST ONE VICTORY

 

この流れだとやっぱりこの曲ですね。

ステージとの掛け合いが最高に盛り上がる一曲でした。

 

曲が終わると画面中央の木々が左右にはけて奥くからDinerの看板が掲げられた建物が現れます。

そこには、今回のサポートメンバーが待機していました。待機というかいままで演奏していたんでしょうけど、客席からは見えないようになっていて気づきませんでした。

客席から歓声が湧き上がります。

 

■You can Dance

 

You can Danceのイントロが流れ出しました。

会場からさらなる歓声が湧き上がります。

しかし、会場の期待はよそにイントロだけで終わってしまいました。

えーやらないの?って感じで。

 

■BAND SESSION

 

ここで葛Gのギターと木根さんのハーモニカのセッションが始まりました。

ウツは建物の中の椅子に腰掛けてビールを飲み始めます。そして楽しそうにセッションを鑑賞しだします。木根さんは葛Gと絡み、その後小室さんのシンセノブースまで歩いていき、楽しそうに演奏を続けます。このセッションすごくよかったです。木根さんと葛G、サポートメンバーの方がすばらしい演奏を魅せてくれました!

 

強力なキック音が鳴り出しEDM的な電子音が鳴り出します。

そして始まったのは

 

■一途な恋

 

会場のボルテージが一気に上がっていきます。

小室さんが今までにやったことない曲をやるかもといっていた曲はこれでした。

病み上がりのウツがこの曲を歌うのかと!びっくりです。

Aメロは1小節毎に生歌と録音が入れ替わる形で披露されました。

曲はフルコーラスではなく2コーラス目はカットされていましたが、それでも生まで聴けたけただけで大満足です。

 

■DIVE INTO YOUR BODY

 

ずっとライブで聴きたかったけど最近はなかなか聞けなかった曲。

 

ラ~ララ~とコーラスが流れ出します。

会場全体の人たちが手を左右に振りだします。

we say yeah ではみななでジャンプ!

 

これをステージからみるのは爽快でしょうね。

この曲は3コーラス目のみの演奏でした。

それでも会場はどんどん熱気に包まれていきます。

 

■COME ON EVERYBODY + Come On Let's Dance

 

そして軽快なリフと共に曲が始まります。サビびはみんなで大合唱。

そしてCOME EVERYBODY が終わるとすぐ Come On Let's Danceのサビに移ります。

そしてまたCOME EVERYBODYに帰ってくる。

昨年の-Incubation Period-と同じ構成ですね。違うのはCOME ON EVERYBODYの2コーラス目がカットされていた所でした。

 

一途な恋からここまでノンストップアレンジ。それぞれ省略されているところはあるけれど、Fanksには涙もの。盛り上がらないわけがない曲構成です!

 

そして次に流れ出したのは

 

■Be Together

 

4つ打ちのリズムの中に静かな前奏が流れ出します。

きたー!!!

Fanksなら誰もが次なる盛り上がりのために息を整える瞬間。

そしてウツの掛け声。

そしていつもは「Welcome to the Fanks!!」だけど今回は

 

「ただいまです!!!!」

 

会場全体が感動と興奮の渦に巻き込まれました。

私なんか飛び跳ねながら泣いちゃったじゃないですか!なんかもうよくわかりません!

※二日目は「みんなに会えてうれしいです!!」でした。

 

また、TMと時間を共にできる喜び、Fanksと一緒にすべてを忘れて心をひとつにできる瞬間。

 

そしてBメロが終わりサビにいく瞬間。

ウツと木根さんがいつものようにクルッと回転。

またも大歓声!

 

本当はつらいかもしれないけど、そんなしぐさは少しも魅せず歌い続けるウツ。

一日目はあまりステージ上は動き回りませんでしたが、二日目はステージの端まで来て歌いました。

私の席は二日目はアリーナの右端だったので近づいてくるウツに大興奮です。

 

■Get Wild

 

そして次はEDMにアレンジされたGet Wild。

いつものサンプリングの「Ge!Ge!Ge!」はなかったけど、かっこいいアレンジでした。

もちろん会場の興奮は最高潮。

 

いつものウツ。いつもの声。

小室さんの冴えたアレンジ。

木根さんのギターとコーラス。

何一つ欠けることなく存在感を示すTMNETWORK。

 

Bメロからサビへ。

手を振り上げジャンプ!て。

Fanksの一体感も最高潮。シンクロ率200%。

TM最高!って思える瞬間でした。

 

■Dawn Valley

 

突然ステージ上で銃撃戦が始まります。

潜伏者と住民の間の亀裂が修復できないくらい大きくなったのでしょうか?

潜伏者はちりぢりになってしまいます。

そして、大轟音と共に画面が光に包まれます。

びっくりして何が起こったかわかりませでした。

※パンフレットによると母船からの攻撃と書いてありました。

 

■Resistance(20日のみ)

 

これもEDM基調の新アレンジでした。これまでとはまったく違うアレンジですごく新鮮でした。

大好きな曲なので、名まで聞けてすごく幸せでした。

 

この曲をストーリー上ここに持って来た意味はみんなそれぞれの解釈をするのでしょうね。

 

■I am(21日のみ)

 

これもおそらく会場限定シングルに収録されているものと近いバージョンだったと思います。

 

このころになると曲のアレンジとか、音とか冷静に聴くことができなくなっていて、あれどうだったっけなってあまり覚えてないです(笑)

 

TM3人のコーラス。

それに呼応するFanks。

最後のサビは伴奏を絞って会場のみんなで大合唱。

 

一日目はResistance 二日目は I am。

これは対いになっていて今回のテーマと大きくかかわるのでしょうね。

みなさんの解釈お待ちしております(笑)

 

■Love Train

 

そして、ウィ~ンといういつもの効果音が聞こえて前奏が始まります。

これもEDMちっくなアレンジ。

 

Love Train ♪

 

ステージと会場が一体となって曲を作り上げていきます。

 

ステージ上で変わらぬ歌声を披露するウツ

真剣なまなざしでメロディをつむぎだしていく小室さん

ギターを奏でながら美しいハーモニーを聞かせてくれる木根さん

 

Fanksにとっての至福の時間でした。

そして。

 

■Fool On The Planet(インスト)

 

TMの三人がステージ中央に並んでたちました。

三人とも真っ白の衣装に身を包み客席に手を振ります。

客席からは暖かい拍手の渦。

それを確かめると3人はゆっくりとステージ中央下の列車に移動します。

列車の前で再び客席に笑顔を見せてくれました

そして3人は光があふれる列車に乗り込みます。

扉が閉じていくにつれ光が小さくなっていきます。

扉が閉まると今度は列車が動き出し見えなくなっていきました。

 

そしてステージのスクリーンに文字が映し出されました。

 

to be continued

 

一日目ではこれが表示されたとき周りから「えー!」という悲鳴が聞こえてきました。二日でひとつのストーリーと以前小室さんがつぶやいていたので私は知っていたのですが、それを知らなかったらこんな反応になったでしょうね。でも二日目もto be continuedと表示されたので純粋に次回に続くですね。

 

そしてスタッフロールが流れ出します。

ここで初めて正式にサポートメンバーの名前が発表されました。

 

guitar :  tetsuya katsuragi

bass :  kazuhiro matsuo

drum : Ruy

 

そしてスタッフの名前が映画のラストのように流れていきます。

そして最後に表示されたのが

 

This is TM NETWORK

 

今回のライブにはいろいろな感想を持っている方がいると思いますが、最後にこれで締められたら何もいえませんね。

 

そう。

だってこれがTM NETWORKですもんね。

 

二日目のみアンコールの手拍子が起こりましたね。みんな無理なのはわかっていましたが、やらずにはいられなかったんでしょうね。もちろんアンコールはなかったですけどね。

 

■感想

 

手術後3ヶ月という短い期間でここまでの歌声を披露してくれたウツ

サングラスの下の暖かく強い心でファンを導いてくれた木根さん

ライブ延期でステージの演出の変更を余儀なくされたにもかかわらず、こんな素敵なライブにしてくれた小室さん

そして、それを待ちあたたかく待ち続けたFanks

素敵なライブをありがとう。

素敵な時間をありがとう。

金色の夢をありがとう。

戻る