どこを見てもミラクルなおかしな奴。
実物はもっとおもしろい♪

1.プラナリアを飼ってみましょう!!

さて、そろそろ実物と対面したくなってきましたね?じゃあ試しに飼ってみましょう!
大丈夫、とっても簡単ですから♪

プラナリアのすみか

きれいな水があって、水生昆虫(エサ)がいるようなところであれば、だいたい見つけられるんだそーだ。あまり農薬を使用していない田んぼの用水路だとか、水がチョロチョロの浅い川だとかがオススメ・ポイントらしい。水の中の石や枯れ葉をめくったりなんかしてみると、そこに隠れてる。

らしい、、、。そうはいっても、大阪にそんなにきれいな川や、農薬を使っていない田圃はない。しかも貧乏高校生に、旅行の費用などなかった。だから、もし何かの機会できれいな川に出会ったときは、『ちょっと待った〜!!』と同行の人間を無理矢理引き止め、(しかも手伝わせ、、、)石をめくっていくのが習慣になった(いまでもそうだ^^;)。

大阪では結局、箕面(みのう:サルがいっぱいいるとこ)へ遊びに行ったときに、やっと一匹発見したくらいだった。最終的に、お盆に京都へ墓参りに来たときに出会った川(高野川上流)で大量捕獲に成功した。 このように手当たり次第に見つけていくのは愉しい。 しかしもっと効率よく捕獲することも可能である。それは、、、

トラップ(trap)

である。餌となる生レバーを瓶に入れ、プラナリアのいそうな流れの緩やかな場所に浸けて放っておく。そしたら数時間後にはうじゃうじゃ(@@)

持って帰り方

プラナリアを見つけたら、小筆柔らかい葉っぱで剥がし、川の水を入れたきれいな瓶やペットボトルに入れて持ち帰る。あんまり振らないでね。(経験上のことなので詳しいことは分からないけど、移動中シェイクするともだえ苦しむ)出来れば、くっついていた石ごと発泡スチロール箱や昆虫ケースに入れて持って帰るのが望ましい。川の水もたっぷり持って帰りましょう!

飼い方

なるべく元の環境のまま保ってあげてください。いっしょに持って帰った石も入れてあげましょう。

水道水を2〜3日陽にさらしたもの水道水を沸騰させて冷ましたもの市販の天然水、のいずれかでOK。汚れたらこまめに取り替えましょう。

エサ1週間に1度か2度あげましょう。普段食べてる水生昆虫の代わりに鶏レバーをやるのが一般的です。小さく切り刻んで生のまま与えてあげる。ただし、レバーをあげた後は水を替えること。放っておくと水が腐ってプラナリアも死んでしまう(;;)レバー以外にもいろいろ食べます。実験してみるのもおもしろいかも♪

気温(水温):14〜24℃(±2〜3度)がベストだそうです。熱すぎると死んじゃいます(;;)

 

2.切ってみよう!

プラナリア飼育の醍醐味は、再生実験にあります。家庭でも簡単に出来る!うまくいけばどんどん増えてくれる!これはやらねば!

高校時代私はプラナリアをシャーレに乗せ、解剖用ナイフでぎりぎり切って(ちぎって)いました。しかし、実はちゃんとした手術法があるらしいのです。再生実験がうまくいかなかった原因の多くはここにあったのでしょう。(よく考えれば簡単に分かったはずである(^^;)さて、正式な手術法とは、、、、(「切っても切ってもプラナリア」という本に紹介されている方法を参照。)

器具:皿(発砲スチロールのトレイが便利らしい) 飼育用の水 ろ紙(なければコーヒーのフィルターでも可) スポイト カッターナイフ 虫めがね ティッシュペーパー

手順
〜その前に!〜
プラナリアは1週間ほど絶食状態にしておくこと。エサを食べたばかりのプラナリアを切ると溶けて死んでしまうらしい。切り口から消化液が大量に出て自分の体も消化されてしまうそうだ。(@@)

(1)あらかじめ飼育用の水を張り、冷凍庫で凍らせておく。冷凍庫から氷の張った皿をり出し、上にろ紙を数枚敷く。ここでろ紙を敷く目的は2つ。プラナリアが凍ってしまうのを防ぐため、そして、切り終えた後のプラナリアを手間なくきれいに水に戻すため。
(2)プラナリアをスポイトで吸い、ろ紙の上に載せる。冷却され、プラナリアが動かなくなる。冷却しすぎると死んじゃうのですばやく切りましょう。

(3)虫めがねで見るなどしてよく見ながらカッターナイフで切る。できるだけ切り口が傷まぬよう、スッと刃を手前に引く感じで切るとよい。しっかり切らないと傷口同士くっついてしまうので気をつけましょう。体中から出る粘液が刃に付くと切れ味が鈍るので、切る毎にナイフをティッシュで拭いた方がよいです。切断直後→

(4)水の中でろ紙をチャプチャプし、プラナリアを水に戻す。水に戻した途端、破片たちが動き出す。傷口もみるみるうちにふさがっていく。頭だけのプラナリア→

水に戻した後安静にしておくと、一週間から10日で再生します。

資料:「PLANARIA GO GO」科学であそぼう4「切っても切ってもプラナリア」岩波書店

back←    →next